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日常的な事、ちょっと考えさせられるような事、まじめな事、不真面目な事、料理の事自転車の事等々等々、音楽の事以外の事を徒然と書き綴っていくつもりです。 が、どうなるかはわかりません。

明日から10年目のキャンプが始まります。

いよいよ、明日から、ミュージックキャンプが始まります。
僕は、何らかの物事が成すにはおよそ10年という月日が必要だと思っています。
キャンプは、僕個人が大分の中津江村のホールでの合宿個人練習から始まった。
それに帯同した、いづみ、裕子、カモ、他何人かの九州のミュージシャンたちとともに練習し、共に学び、寝食を共にした。

11年前のある日、中津江村民ホールの大沢館長から、一年後、日田のパトリアホールを一日借りたから、と伝えられた。それに対して僕は中津江ホールでの短期間のレジデンスによる音楽創作と、ミュージックキャンプの同時開催に着意した。
伊藤大輔と光田臣を講師に迎えた。その人選からも、このキャンプは、僕自身の自転車のツアーからの流れであることがわかる。彼ら二人は、僕のソロピアノツアーに帯同した二人だったからだ。
旅の延長線上にあったキャンプ。
二年目にはそれは大きな広がりを見せた。伝説の中津江の二年目。今年それを知る参加者は講師である上野賢治と僕以外に二名。しかしあのキャンプに参加した者たちが再び集ったとき、必ずあのキャンプがもたらしたものについて話す。

キャンプは満帆に進むかと思いきや、3年目の中津江はなかった。
いきなりのとん挫。終わるかに思えたキャンプは、上野賢治により救済された。
彼は自宅であった蛍庵でコンサートを開催し、合宿を湯涌創作の森で行ってくれた。
10年のキャンプにおいての唯一の赤字開催。それでも火は消えなかった。

その後の3年は、賢治が金沢芸術村の音楽監督に就任したことにより、経済的にも環境的にも恵まれた開催となった。恵まれたといっても、場所の使用料が無料であった、という程度のものですが、でもそれは我々にとってとても大きなことだった。少なくとも、赤字は出ない(笑)。
その間、様々な講師を招聘した。今思えば、その三年は、仕込みの三年間だったと思う。
仕込んできたものはしかし、少しずつ熟成を生んでいたと思う。

賢治の任期満了をもって、場所を魚津学びの森に移すこととなった。
実は3年目の中津江がとん挫したときに、僕は学びの森での開催を検討していた。だが、それは当時の僕にとって大きすぎる課題だった。
しかし6年の月日を経たキャンプは、それを何とか開催することが出来るぐらいには成長していた。
それでも見切り発車だった。
この三年間は大変な三年でもあった。長年の右腕であったスタッフの川本がにはたづみを降りた。それは大変なことではあったが、結果として現在の実行委員会をを得ることが出来た。

少しずつ少しずつ、バトンは回っていく。
僕の思うようなペースではなく、思うような結論にも至らず、しかし、自然にバトンは回っていく。

そんな10年だったように思う。


沢山の人に感謝の言葉を述べたいと思う。上野賢治はじめ、多くのアーティストの参加なしに成り立たなかった。
スタッフの文字通りの手弁当の協力なしに成り立たなかった。
学びの森、湯涌創作の森、蛍庵、場所とそこにいる人の協力なしに成り立たなかった。
数多くの個人協賛者や企業協賛者の力なしに成り立たなかった。
上げていけばきりがない。
一つだけ言えるのは、僕は何もしてない。始めただけ。その後、このキャンプの理念に賛同する者たちが、自主的、主体的に行動してキャンプを動かしてきてくれた。

僕はキャンプ5年の計を立てていた。
種をまき、芽が出、枝葉を伸ばし、実り、収穫する。
実際にはそんなスムーズには行かなかった。自分の人生を振り返ってみても、常に事を成す前にとん挫しいてる。僕は、しかしそれをとん挫とは思わない。
永遠に完成することのない、成長なのだと考えている。
キャンプもそうであった。
10年間、終わらなかった。僕には実は、思うようなペースなどなかったし、思い描く結論などなかった。あるのは、漠然としたイメージと美意識だけだった。だから、終わらずに来れたんだ。

そのことが僕にとって、僕たちにとって、そしてそれに触れる者たちにとっての、直接間接的な、財産となるのではないだろうか?

そう思ってます。
10年目を迎えるにあたり、今まで通り、何もしないで臨むつもりです。


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