真・の・ブログ

日常的な事、ちょっと考えさせられるような事、まじめな事、不真面目な事、料理の事自転車の事等々等々、音楽の事以外の事を徒然と書き綴っていくつもりです。 が、どうなるかはわかりません。

聡子へ。高校時代の思い出話。

聡子さん。お元気ですか?小生、ふと高校時代のことを思い出し、綴ることにしました。
駄文ですが読んでもらえたらと思います。

小生の通っていた高校は、まるで軍隊のような高校でした。私立の男子高で、偏差値はといいますと50を少し上回るぐらいで、文武により人を鍛えなおす、そして、偏差値60程度の大学に入学させることを目的とする、本当に、何の面白味もない学校でした。
何せ、修学旅行がない学校でした。その代わりに一年生の冬にスキー実習がありました。まさにそれはただの実習で、スキーを楽しく滑るというものではありませんでした。
その学校の体育の授業は、一年の前期後期に分けて、徹底してやります。
一年の後期はひたすら、マラソンでした。そして、一年の前期、入学して初めて教わることといえば何だったと思いますか?なんと!ラジオ体操です!!それを、半年かけて、まるで三時の体操のお姉さんかの如くなるまで徹底的にやるのです。ラジオ体操とは、そもそもアメリカで100年ほど前に作られたもので、もうアメリカでは誰もやらないような、廃れた体操です。それがなぜか日本でだけは、いまだ残っている。そんなものを半年かけてやる。今思えば狂っているとしか思えない学校でした。

3年の後期はバレーボールでした。小生は音大の受験を控えておりました。体育の授業の都度、激しく突き指をしておりました。ネットに指をひっかけてしまうのです。小生は体育の教官に、音大の受験のためにピアノを弾かなければいけないので、体育を見学させてください。といいました。
その教官は、正しくアタックをすれば、突き指したりネットに指をひっかけることはないので、見学を許さない、と言いました。
むろん、反抗することは許されません。
今ならば小生、その教官に対して、エリーゼの為にのピース譜を渡し、先生、これをでは間違えずに弾いてみてください、その運指通りにやれば、誰でも間違えずに弾けるはずです、といってやるのですが。人には向き不向きがあります。そして自分自身の人生の、高校生にとっては大学受験とは大した話です。それに対して、そのような言葉を投げかける先生の、人格を疑います。
文化というもの、芸術というものに対する理解など、何一つない学校、にも、音楽と美術の授業がありました。
一週間のうち2時間、選択で美術か音楽を選択できるのですが、小生は音楽を選択しました。

音楽の先生は、小村先生という先生でした。

2時間連続で行われる音楽の授業。先生は、最初の一時間は、縦笛を教えてくれました。
そして次の一時間は、NHKラジオの名曲番組をエアーチェックしたものを流しながら、聞く、というのが授業でした。当たり前のことですが、生徒たちは寝てしまいます。
そのことを先生は咎めませんでした。
今思えば、その軍隊のような学校においての唯一のオアシスを、先生は提供しようとしてくれていたと思います。

小生は自分がピアノを弾けることなどは特に先生に話してはおりませんでした。
しかし、音大を受験することを決めたのち、その先生にそのことを先生に報告しました。
先生は、であれば、一度皆の前でピアノを披露してくれないか?そうおっしゃいました。
そして小生は、ベートーヴェンのソナタを弾いたと思います。先生は褒めてくださいました。

3年の後期、一応音楽にも試験がありました。それは、縦笛を吹く試験でした。むろん、誰も間違えずに吹くことなどできません。適当でも皆試験には合格でした。
先生の部屋に一人ずつ呼ばれて、一人ずつ笛を吹くという試験。小生もむろん試験を受けました。
しかし、その試験の時に、簡単なその笛の曲、小生はあろうことがつまってしまったのです。
すると、小村先生はこう言いました。その言葉が小生、この学校で学んだものの中で、唯一の、その後の人生においても心に刻んでいるものとなった、たった一つの言葉になりました。

先生は、中村君。頑張っても出来ない人が出来ないことは仕方がない。しかし君にとってその笛の曲は、たやすく演奏することが出来るはずのものだ。だけど君はそれを間違えた。それは慢心であり、仕方のないことではない。そういう心持ちを持っていては、何事もなし得ることはない。

と、厳しい口調ではなく、僕に伝えてくれました。

ふと、そのようなことを小生、思い出していました。

聡子にも小生の故郷を見せてあげたいです。あの、山の連なり、あの川の流れ、見てもらいたいです。


関連記事
スポンサーサイト
  1. 2018/05/12(土) 13:10:02|
  2. 徒然と
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
| ホーム | 転居に伴うお金のこと、よもやま話。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://makoppo081.blog52.fc2.com/tb.php/1466-ee55f460
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)