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日常的な事、ちょっと考えさせられるような事、まじめな事、不真面目な事、料理の事自転車の事等々等々、音楽の事以外の事を徒然と書き綴っていくつもりです。 が、どうなるかはわかりません。

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インディア珍道中vol.1

親愛なる聡子へ。

聡子、元気に過ごしていますか?小生は今、遠く離れた印度の街、ボンベイへ来ています。
異国の地にあれば、ただ息を吸うだけでも新鮮で楽しくはあるのですが、さりとてただ道を歩むのみでも体は疲れ果て、安宿の粗末なベッドに横たわってみると、その安堵感から、ああ小生思いのほか気を張っていたのだなあと気付く有様です。

そうそう、今日はたいそう面白いことがありました。とはいえ、日本では珍しい象を見ただとか、野生の豹を見ただとか、さういった、いかにも異国の地にあるなと思はせる事柄ではないのです。いや、もしかしたら、それ以上に異国のこの印度でしかありえない面白いものを見たといえるかもしれない、面白いことがあったのです。

本日我々一行は、ボンベイの南の町に向けて印度国営鉄道に乗り込み向かったのです。
我々一行は、印度に慣れたものは一人もおらず、一人は印度どころか日本を離れたことすらほとんどない女が一名、そしてもう一人の連れ合いは聡子も知っているだろう、あの舟です。舟は、印度にはツアー旅行で一度きり、しかも20年は前に一度来たことがあるらしい舟と、そして辛らうじて昨年印度に十年ぶりのワイキキの海岸以来の海外旅行旅したといふ小生ただ三名でした。

我々一行は、おそらく大変緊張した面持ちで車内に立ち尽くしていたのだらうと思います。それはそれは面白い光景であったのではなからうか、と思います。
もし、その光景を聡子が見たとしたならば、おなかがよじれるほど笑ったことだらうと思います。
我々は、あたかも印度に、鉄道に慣れた一行であるかのやうにつんとすましこんで、鉄道に乗り込んでいると、少なくとも周りにはそう見えるようにふるまっていたつもりでした。しかし周りの印度人の乗客は気を使ってくれ、どこまで行くのだい?まだ大丈夫、次の次の駅だからね、と、その車両の人々ほとんどすべての人々が、我々に気を使って親切にしてもらっていたのだから。
そして我々は慣れない英語と聞き取りづらい印度人の話す英語と、まったく意味の分からない印度の言葉に対して、ただ笑顔でうなずいていただけなのだから。

印度では電車が正確に止まるまで乗客は乗り降りを待つ、という、日本では当たり前のことが全く当たり前ではないのですよ。
電車が止まる前から電車から飛び降り、走り始めていてもまだ飛び乗ってくることが日常なのです。
舟はどうしてもそんな電車から飛び降りてみたいといひました。我々はやめておいたほうがいいよ、慣れない我々はそんな危ないことをするべきではない、小生はそう諭したのです。しかし舟はあの性格です。私は電車から飛び降りてみる、と終着駅のチャーチゲイトの駅の構内に電車が入るとほぼ同時に、えいや、といわんばかりの勢いで、電車から飛び降りたのです。

電車は止まろうとしているには間違いはないのですが、まだかなりの速度で構内を走行中で、いわずもがな、舟は、飛び降り、着地すると思わせると同時に、すってんころり、と、本当に文字通り、すってんころり、と、転び果てたのです。
小生ともう一人の女は顔を見合わせ、大笑いしました。
転び果てた舟も、顔を全部真っ赤にしながら、起き上がり、まだ止まらぬ電車に乗っている我々を追いかけ走り始めたのです。
これには周りの印度の人々も、唖然とした表情で、この光景を見守るしかなかったのです。

ある意味、印度象を見るよりも、豹を見るよりも、電車から転がり落ちる人間を見ることは珍しく、日本ではまず見ることのできない、いや、印度でもまず見ることのできない面白おかしな光景であったのです。

幸いにも転がり落ちた舟は、大きなケガもなく無事息災でした。無事息災であったからこそ、笑い話になっていたのですが、もしこれで大けがでもしていたら、笑っていられるどころではなく、今君にこうしてのんびりと宿の机で手紙をしたためることはなかったこととおもいます。

聡子が元気ならば、君もつれてボンベイへ来たかった。君は無理にでも来ようとした。しかし肺の病は安静が何よりも大事だと安斎先生もおっしゃった。君は今は身体を治癒することだけを考えなさい。治ったら一緒に、今度は二人きりでボンベイに行こう。

お土産は君の大好きなCeylonの紅茶をもう買ってありますから。

書きたいことは山あれど、小生眠くなって参りました。
このあたりで筆をおかせてください。
おやすみなさい。
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