インド古楽器のタブラという打楽器を、大村くんは学ぶためにインドにいてるわけですがその兄弟子のレッスンというか、師匠の前での御披露目演奏のような、極めてプライベートなシーンに立ち会う事が出来ました。タブラとは指で叩く打楽器で、極めて技巧的なスタイルの打楽器です。
弟子とはいえ、インドでもトップクラスの人二人が寸分の狂いもなくユニゾンで20小節くらいの節回しを演奏していく様に圧倒されました。
しかし、その部屋に入った瞬間に、その師匠の佇まいをみて、これはすごい人だなと思いました。
ただ者ではないオーラ。僕も芸術家の端くれです。立ち居振舞いだけである程度の事はわかります。
先生がタブラを片方だけ持った。タブラは口伝なのです。先生がその場で作った節回しをその場で弟子は再現していく。
少し難しい節回しになったとき、片方のタブラだけを取り出して伝えようとしたのだと思います。圧倒的な音の立ち上がりの違い。両方のタブラをついに取り出しました。
凄い!こんな演奏を、間近で聞けるなんて!
二時間ほどの体験でしたが、例えて言うならハンクジョーンズの家でハンクさんのレッスンを受けてる若手トップピアニストの演奏とハンクの演奏を聞いたようなものです。それよりも僕にとっては価値のあるものだった。コンサートとは違う。僕たちにとってはコンサートを聞くよりもある意味興味深いシーンでした。
あのあと食べに行った食べ放題のカレー500ルピー。めちゃうまかったぞ!
Author:mako.
1972年1月14日大阪府豊中市生まれ。
邦楽家の父の影響で幼少の頃より音楽に親しみ、4歳からピアノを始める。
高校時代よりジャズに傾倒し、独学でジャズピアノを学ぶ。
大学在学中よりプロ活動を開始し、関西を中心とした音楽活動を展開後、2000年上京。
数多くのアーティストののアルバムにやコンサートに参加。また韓国のトップジャズサックス奏者であるチョン・ソンジョ氏とアルバムを2枚制作。日本でも発売される。
綾戸智恵のコンサートツアーにも参加。
2002年、作曲家の木村知之氏と結成したポップ・アヴァンギャルド・ジャズグループ「キムサク」のファーストアルバムをリリース、ユニット解散後、ソロ活動を本格化させ、三枚のソロアルバムをリリースする。
ライブハウスやコンサート会場を行き来するだけの演奏活動に漠然と疑問を持つようになり、自転車による全国ソロピアノツアーを企画。
2006年5月より、大阪~青森、北海道、九州、大阪~四国~北九州と4つのツアーを3年間にわたり行う。
自転車ツアーを終え、新たな芸術活動のあり方を模索する中、大分県中津江村中津江ホールを1週間借り切り、志し等しく持つ多ジャンルのアーティストと集い、後進を育成しつつ創作活動をする「中津江ミュージックキャンプ」を主催する。キャンプはその後、金沢、富山と場所を変えつつ継続し、2019年からは名を「AIR SPLASH TOYAMA」と名を変えて継続している。
それらの動きは現在「にはたづみプロジェクト」という名称で、ワークショップやコンサート事業、レコードレーベル運営、銀座のアートスペース「space潦」運営等の複数の組織運営を通して、非営利の団体による21世紀の新しい芸術活動のあり方及び、芸術活動保証のあり方を提案している。
また近年住まいを埼玉県東松山市へ移し、農業を営みながらの音楽活動を行っている。
スタンダードやオリジナル、日本の唱歌、純粋即興等、ジャンルにこだわらない彼のピアノの特徴の一つに、美しく多層的な音色にある。
ジャズという言葉だけでは到底語ることは出来ない。
リーダー作品
solo piano vol.1 ~a drifting map of the wavering view~
solo piano vol.2、3 ~standards~紡がれた印象~When the wind blows over the water,You can see the shape of the wind on the water. (にはたづみレコード)
中村真トリオ~edelweiss~(にはたづみレコード)
中村真トリオ〜time rememberd〜(cerebra records)
中村真トリオ(青)(cerebra records)
中村 真トリオ(ruby)(にはたづみレコード)
中村真ソロ solo extempolisation(にはたづみレコード)
中村真ソロ さんにんひとり(にはたづみレコード)
プロデュース作品
キムサク ツナガレタアオ
木原鮎子 Seasons(にはたづみレコード)
小泉やよい reflection(にはたづみレコード)