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日常的な事、ちょっと考えさせられるような事、まじめな事、不真面目な事、料理の事自転車の事等々等々、音楽の事以外の事を徒然と書き綴っていくつもりです。 が、どうなるかはわかりません。

阿部智子が成長していた。これは乞うご期待だ!!



阿部智子がとてもとても成長していた。半年ほど前に札幌でDUOをやったときに、お?きてるかな?と思った。正直札幌に帰ってからの智子は精彩を欠いていた。

あらゆるパーツがバラバラにくだけ散って、表現は過大で過小、いいところが何一つない状態が数年間続いた。僕はそれを好転反応であると思っていた。だがそれにしても智子の好転反応はちょっとひどかったし時間が長かった。ぼくは、智子の才能を買いかぶっていたのだろうか??東京のジャズ界に今ひとつなじめずにいた智子を札幌に戻ることを勧めたのは他ならぬ僕なのだが、こいつはもうだめかもしれない。正直に言うとそう思った。
だけど、ちゃんと智子は己を克服した。智子は誰もが通らなければならない最初の10年の壁を越えつつある。

多くのジャズシンガーは、それを超える前に己に負ける。

阿部智子はそれを克服した。僕はそれを確信した。
伊藤大輔がそれを克服した瞬間のことを僕は今も覚えている。そのときの喜びと似たような喜びを、僕は感じている。

札幌で出会った仲間たちがよかったのも彼女の成長の一因だろう。札幌のミュージシャンはオリジナルを書いて、それをみんなで持ち寄って演奏をするという習慣があるようだ。東京でも大阪でもオリジナルを演奏する人はたくさんいるが、シンガーでオリジナルを書く人は少ない。オリジナルを書くことは、自分自身の音楽を確立する上において重要なことであると思う。なぜならば、それは、まぎれもない自分自身だからだ。多くのジャズシンガーは、ジャズという借り物の中でしか自己表現できない。ジャズを自分自身のものにするには膨大な時間が必要で、大変な困難が伴う。しかし、オリジナルを持つことでそれを確立してしまうことにより、その困難を省略することが出来るような気がする。小泉やよいが、ジャズを歌ってもブラジルを歌っても自分自身の音楽にすることが出来るのは、そのせいだと僕は思っている。

智子が今回のキャンプに来れないことがとても残念だ。いろんな意味で、他のシンガーが聞いたときに、参考になると思うからだ。それは、智子を範とするという意味だけではない。相対的な基準とすることにより、参考になると思ったからだ。

智子は11月からカナダへ遊学する。帰ってきたときに更なる成長をしていることを僕は確信している。


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  1. 2015/08/28(金) 22:24:19|
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